霧降高原牛

本年度の全国肉用牛枝肉共励会(東京食肉市場協会など主催)が29日、東京都中央卸売市場食肉市場で開かれ、交雑去勢の部で「とちぎ霧降高原牛」の枝肉を出品した、さくら市狭間田、農業小池秀一さん(55)=JA塩野谷=が第1位の最優秀賞に輝いた。とちぎ霧降高原牛の最優秀賞受賞は初めて。

 同共励会は全国最大規模の枝肉共励会。今回は27都道県から交雑去勢、和牛去勢、和牛牝牛の3部門に480頭が出品された。交雑去勢の部は54頭が出品。小池さんの枝肉は重量593キロ、格付けA5、BMS10と、肉付き、肉質とも優秀と評価された。

 共励会後の競りで小池さんの枝肉は236万6千円(キロ単価3990円)で競り落とされた。単価は共励会史上、最高値だった。

 小池さんは「交雑部門を手掛けて15年ほどになるが、初めて大きな賞をもらいびっくりしている。特別なことはしていないが、環境整備などを毎日欠かさず続けたのが良かったのでは」と話した。