日光の路面電車

日光の路面電車、今秋にも里帰り
(6月25日 朝刊)


 約45年前まで日光市内を運行し、現在は岡山市の「岡山電気軌道」が所有する路面電車車両1台が霧降高原の観光施設「チロリン村」に無償譲渡されることになり、24日、同市内で認定証の授与式が行われた。車両は今秋帰郷し、来年5月5日から同施設で一般公開される予定。

 この路面電車は、旧国鉄日光駅からいろは坂の手前までを走っていた「日光電気軌道」の車両。1968年の廃線まで約15年運行した後、岡山電気軌道が譲り受けた。

 同社が開業100周年記念事業として、現役を引退する同車両の無償譲渡先を募っていたため、チロリン村社長の山本雄一郎さん(61)が応募し、仲間と帰郷運動に取り組んでいた。

 車両は長さ12メートル。外観は日光時代と異なり、水色のチェック柄に衣替えしている。