新日本風土記

2012年9月28(金) 21:00〜22:00

再放送 9月29(土)AM6:00〜  10月3日(水)AM8:00〜

豪華けんらんたる社寺が世界遺産に登録されている聖地、日光。その歴史は奈良時代にさかのぼります。江戸時代には徳川家康東照宮にまつられ、幕府の聖地として繁栄します。明治時代からは、外国人が避暑や観光に訪れ、観光地として大きく発展。天皇御用邸も建てられました。
日光の歴史は、前人未踏の男体山に修行僧が初めて登り、神仏の聖地としたことに始まります。夏には、男体山の山頂の奥宮への夜間登山が許され、ご来光を迎え参拝しようとする人々が訪れます。また山岳信仰を受け継ぐ山伏たちは、厳しい自然に身をさらし修行を続けます。
東照宮の春の例大祭では、江戸時代の装束に身を包んだ地元の氏子たち1000人余りが行列し、家康が日光にまつられたときを再現します。徳川御宗家の18代目、徳川恒孝さんは、衣冠束帯の姿で参拝。幕臣の子孫たちで作る柳営会のメンバーたちがお供をします。境内の5000余りの彫刻には、幕府の目指した平和への思いを読み取ることができます。
日本最古の西洋式ホテル、日光金谷ホテルには、アインシュタインヘレン・ケラーも滞在しました。明治6年創業当時の建物には、イギリスの女性旅行家が絶賛した部屋が当時のままに残されています。また田母沢御用邸は、旧紀州徳川家江戸屋敷を移築して建てられたもので、大正天皇が毎夏のように滞在しました。
千年の祈りが捧げられてきた聖地、日光。時代を越えて輝き続けてきた伝統を守る人々を訪ねる旅へご案内します。 (新日本風土記HPより)