「寒ざらしそば」試食会 栃木・日光


日光の厳冬を生かしてうまみを増した「日光寒晒(かんざら)し蕎麦(そば)」の試食会が19日、栃木県日光市で行われた。地元有志が、古来の製法を学ぶ「日光寒晒し蕎麦研究会」(山本雄一郎会長)を作って3年。そばだけでなく、ビールやノンアルコールビール、パスタなどにも利用が広がっている。

 厳寒期、水温1度の清流にソバの実をさらし、標高約900メートルの高原で自然乾燥させる。ソバの実は凍るまいとして、うまみ成分のアミノ酸を増加させ、風味や香りが増す。

 そば打ちから甘い香りが立ちこめた試食会は、約40人の参加者が「うまみが出た」などと舌鼓を打った。日光温泉旅館協同組合の根本芳彦理事長は「日光の豊かな自然と組み合わせた旅行商品になってほしい」と地域おこしに期待をかけた